データバンクの先取りとしての日本のすがた2021 (楽天はこちら)を購入したことは以前の記事に書来ましたが、どの部分が活用できるか調べましたのでご報告します。転載禁止です。
1.データバンクとは
まずはデータバンクとは何かから説明します。これまでサピックスの地理では、統計データについて覚えるように言われていないと思います。例えば、高知県が促成栽培でナスを作っていることは習いましたが、ナスの生産高の県別の上位県がどこかまでは覚えるように言われていないと思います。
これは、年度によって順位が変わってしまうことがあるためで、受験時に覚え直すのを避けるためです。
サピックスではこれらの各種データは夏に配られるデータバンクというプリントで一気に覚えることとなります。国土、農業、工業、輸出入などのデータなど多岐にわたり、プリントはB4サイズで9ページにもわたります。覚える内容は数え方により変わりますが、200個ほどです。
2.データバンクと「日本のすがた」の比較法
長男がサピックス通塾時の2018年にもらった(2019年受験用)のデータバンクと、日本のすがた2018、また、今年受験だった知り合いからもらったデータバンクと日本のすがた2021 を比較しました。
人口、農業、工業、輸出入などの分野で見て、2018年のデータバンクと日本のすがたに数字や順位が不一致な箇所がないものはデータバンクの活用可能の候補となります。たまたま年度で変化ががながった可能性もあるので、さらに、昨年度のデータバンクと日本のすがた2021で不一致があれば、日本のすがた2021の数値は最新のもので使用可能と判断しました。
3.比較結果
上記2の比較結果は次の通りです。
①ほぼ不変の部分である日本の国土(面積、川の長さなど)、雨温図、工業都市の分布などは、過去のデータバンクの内容をそのまま利用可能。
②農業、水産業、工業は、日本のすがた2021のデータが夏にもらうデータバンクと一致するため利用可能。
③人口、輸出入は日本のすがた2021のデータよりも最新データが今後出てくるので利用不可。
まとめると、データバンクの覚えるべき項目約200のうち、上記の①②に該当する約100が先取り可能となります。
4.終わりに
サピックスからデータバンクをもらう時期は、6年生のカリキュラムが本格化する夏となるため、兄の時は覚える時間を捻出するのにかなり苦労した印象があります。
そのため、我が家は購入した日本のすがた2021のデータをもとに、既に先取りを始めています。先取りだけでも100個は覚えることがあるので、それなりに大変です。まだ一周できていないので、コツコツと進めていきます。