毎年この時期の恒例行事である東大の合格者数の発表がありました。
インターエデュで見る限り、筑駒や女子学院などはまだ出ていませんが、大どころは見えてきました。
東大合格者数は次年度の中学受験の志望動向にも影響を与えるのでチェックしておいた方が良いと思います。
なお、私が数字を見る上でのポイントは、以下の通りです。
①国立医学部医学科を含めた人数がどうか
昔からその傾向はありましたが、今の国公立の医学部は東大と同じくらい、または、東大を超える難易度のところもあります。東大合格できるレベルでも国公立の医学部を受験する生徒さんもいるでしょうから、東大合格者数だけを見ていては、その高校のレベルは測れないと考えています。
国公立医学部の合格者数は、桜蔭、豊島岡、海城などが多く、麻布は少なめですね。
開成はまだ国公立医学部が出ていませんので、数字が出てきたら、今年の東大減少との関係をチェックしたいと思います。
②卒業者数に対する割合
生徒数が少ないがために、合格者数ランキングでは上位になれないケースがあるので、割合も重視しています。栄光176名、武蔵170名、小石川155名など卒業生の数が少ない学校は、人数ランキングに比べて割合で見ると上がってきます。
③現役生の状況
親としては浪人はして欲しくないので、現役生の状況も見ています。学校によっては東大合格者の半数近くが浪人生のケースもあります。そのような学校では、浪人を厭わない校風となっている可能性があります。逆に現役生ばかりの学校では、浪人すれば東大を合格する実力のある子でも、他の学校で妥協しまう事があるのかもしれません。
なお、ランキングを上から見ていったら、小石川の18人が最初に現役生のみの数字になっていました。浪人生の集計がまだなのか、いないのかが気になります。
④前年度との増減
ここが中学入試の志望者に影響します。前年度から増えていると志望者が増えます。ただし、隔年で増減を繰り返しているケースが通常です。少なかった年の翌年は浪人生が数字を稼いでくれて増えますので。2年間だけでなく、数年間見ていくと良いです。
⑤東大理Ⅲの人数
真のトップクラスの子がどれだけいるかが分かります。今年は、海城が3人と躍進し、麻布の2人を超えてます。中学受験で1日校がたまたま残念だった優秀層が入学していたのかなぁ。
⑥私立は見ない
重複合格がたくさんある私立の数字は私は見ていません。下位クラスの高校では、優秀者にたくさん受験してもらって数を稼いでいるなどと言った噂もありますし。
ただし、重複合格を排除した進学者実績を公表している学校もあります。武蔵は進学実績しか出さないことで有名ですよね。その数字なら学校の実力がよく分かりますが、他の学校に比べると見劣りしてしまうんですよね。開成のように両方出せば良いのにと思ってしまいます。
以上、雑感とともにポイントをまとめて見ました。皆様もいろんな視点で見ていただければと思います。
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