マンスリーテストの合間に、海城中学校の学校説明会に参加して来ました。去年の説明会に続き2回目の説明会参加です。
去年の記事はこちらです
海城中学校の学校説明会は、学校の概要を説明してくれる全体会と、科目ごとの詳細やグローバル教育、アクティブラーニングなどを紹介してくれるテーマ別説明会に分かれて実施されます。
まずは全体会から。
去年はあまり中身のない印象の全体会でしたが、今年は大幅に改良されていて学校の特色がよくわかる全体会になっていました。
学校の教育方針、生活指導、入試概要、各科目の先生からの入試問題説明がギュギュッと詰まった中身の濃い説明でした。どの先生の説明もわかりやすく丁寧に、入れ替わり立ち替わり説明してくださいましたが、終了時間が予定時間ピッタリで驚きました。内容が濃かったので時間オーバーしていると思いましたが、さすが学校の先生ですね。
主なポイントは、次の通りです。
・昔はそりが合わない人とも仲良くなれという教育だったが、今は無理に仲良くせずにうまく付き合えという教育に変えてきている。
・今年からインターネット出願、発表を実施する。
・2月1日の1次試験を受けた子の8割が3日の二次も出願している。
・1次と2次は、難易度に差はつけない。6割とれれば合格。
・1次2次両方受けても優遇はないが、1次落ちて2次受かる子は30〜40人は毎年いる。
・科目ごとの足切りあり。
・授業と講習の充実を目指している。高校3年だと年間131もの講習を開催している。
・高校3年の夏休みの講習は70あるが、のべ1500件の申し込みがあった。87%の生徒が申し込んでいる。
・講習の中身はインターネットの保護者向けのページからみれる。
・算数は頑健な計算力を求め、入学後に身につけられる記述力やプレゼン力は求めない。また、解ききる力を見たいので答えだけを書かせる問題が多数。幅広い分野から出す。
・国語は長文を出す。選択肢も記述もある。普段から書くことを意識してほしい。
・理科は、4分野からそれぞれ出題するので、大問が4つ。
・社会は大問1つで、そのテーマから、地理歴史公民の3分野の問題を出す。論述が多く合計350字は書かせる。受験勉強で得た知識をうまく使えるかをみたい。
その後テーマ別説明会に参加しました。
こちらは、好きなテーマを選んで聞くことができるので、グローバル教育、アクティブラーニングなどの取り組みや、各科目の詳細な説明を聞いたりしました。
気になったのは英語の取り組みです。ネイティブの先生による英会話授業は中学1、2年の週一回と、あとは高校3年生でエッセイを見てくれるとのこと。グローバル教育も数十人規模の一部の生徒の取り組みが主でした。
これだと、私が学生時代の数十年前とあまり変わり映えしないなと感じてしまいました。
その他のテーマ別説明会はDVDやスライドを使って説明してくださり、分かり易かったですし、積極的に新しい取り組みをしていると感じました。
今回の説明会は、全体的には学校のことを知ってもらおうという想いが伝わってくる説明会でした。テーマ別説明会などは珍しい取り組みですし、全体会も去年から大幅に改善されていたので、学校の柔軟性と改革力が感じられました。
ちなみに、校長先生は、渋谷系や聖光のようなカリスマ校長とは異なるタイプに感じました。最初の校長先生の挨拶で「チーム海城として、教員全員参加で説明会を実施している」とおっしゃっていたように、校長先生が引っ張るというよりは、教員全員の総合力で勝負という感じでしょうか。
この辺りは、好き嫌いが分かれるかもしれませんね。
サピックス生活で役に立ったもの①
サピックス生活で役に立ったもの②