その8巻までの島津家のように、高学年で成績が落ちる傾向のお子さんの特徴を昔聞いたことがあるので、ご紹介します。
あくまでも、その先生の経験による意見なので、当てはまらないケースも十分にありますので、そういう考えもあるんだなくらいの軽い気持ちで見ていただければと思います。
①勉強せず良い成績を取っている
高学年になると覚えることが増えてきて、地頭だけでは立ち行かなくなることが多くなるとのことでした。保護者会でも、地道に努力をする子が強いと言われますよね。
算国が良くて理社が極端に悪いお子さんは、その傾向があるので要注意とのことです。やはりバランスは大事のようです。
→これに当てはまらない真の天才児もいますよね。また、このような子がやる気を出し始めると強いはずなので、発破をかける意味で言うことなのかも知れません。
②親が色々と独自課題をやらせている
塾の課題にプラスして独自の課題をやらせているケースです。高学年で忙しくなってきても低学年のペースで特別な取り組みを続けていると、子供の処理能力を超えて消化不良を起こしてしまうことがあるそうです。子供の余裕を見ながら調整できるようなら問題ないとのことですが。
また、塾の方針と異なることをやらせたがる傾向も強く、塾が求めることをやらず、勝手に親が決めたことをやって失敗するケースもよくあるそうです。
2月の勝者の島津家がまさにこれでしょうか。塾を信じてくださいとのことでした。
→これについては、賛否両論ありそうです。お子さんの状況を一番知っているのは親のケースもありますし、2019年組で塾の言うことに反した取り組みをして成功していたブログもありました。
③夜遅くまで勉強をさせられている
上記②とも通じます。5年生で8時間睡眠を取れないほど遅くまでやらされている子は、そのうちついて来れなくなるとのことでした。高学年になるほど課題は増えるので、どんどん就寝時間が遅くなり悪循環におちいって、そのうちついて来れなくなるとのこと。言葉は悪いですが、能力を勉強時間でカバーしているケースです。
→このケースに該当した知り合いがいましたが、サピックスについて来れずに転塾しました。5年の夏休みに0時過ぎまで復習をしていました。受験結果は納得の行くものだったようですので、サピックスが合わなかったのかも知れません。
④テキストを何度も復習して理解している
こちらも③に通じます。今は時間があるので何度もテキストを何回も回す余裕がありますが、学年が上がるにつれて余裕のある時間が無くなり、それは難しくなります。授業中にしっかりと理解していくことが身についていないと、そのうちついて来れなくなるとのことです。
→次男がこのケースに該当するので心配です。長男は算数については授業とテキストの復習1回のみで何とかなっていました。
⑤理科社会で稼いでいる
①と反対ですが、理社で稼ぎ、算国が極端に悪い子は、受験が近づくにつれて落ちてくることが多いとのことです。6年前半までは周りが理社に力を入れていないので良い成績が取れますが、受験間近になればそうは行かなくなり、算国の落ち込みをカバーできなくなるとのこと。理社の先取りはあまり意味がないと言われるのはこのことからとのこと。
また、開成などの難関校では理科社会は取れて当たり前なので差がつかないことも一因です。
→長男はこのケースに該当していましたが、受験は成功しました。ただし、次男と比べると、算国もそれほど悪くなかったなと、最近は感じています。
なお、理科社会の先取りは以前もブログに書いたとおり、やる必要はないと思っています。長男はサピックスのカリキュラムに従って取り組むだけで、6年夏の有名中では合格者平均点を余裕で超えていましたので。また、「理社を完成させておくと、6年後半で算数に充てる時間ができる」と言われますが、一概にもそうとは言い切れないということを長男の時に感じました。結局、忘れるのが怖くて理社にも最後まで一定の時間を使っていましたから。先取りすればするほど、追いつかれる恐怖に取りつかれるような気がしています。
以上です。あくまでも1人の先生のお話なので、こういう考えもあるのだなくらいのご参考に留めていただければ。