2月4日になりました。
昨日の受験と合格発表をもって、一定の方が受験を終えられたと思います。
ただし、まだ一生懸命に頑張っているご家庭がいらっしゃいます。皆様に良い結果が訪れますように。
さて、本日は、志望校に不合格だった場合に、かすかに希望を持つための、繰り上げ合格のお話です。
毎年、各学校では繰り上げ合格が発生します。
私立校は基本的に辞退者を想定して募集人数よりも多めの合格者を出していますが、想定以上に他校へ流れてしまうために、年によって、数人~数十人単位で繰り上げ合格が出ることがあります。(逆に、去年の広尾小石川のように想定以上に他校へ流れず、募集人数を大幅に超える入学者数となることもあるようです。)
繰り上げ合格の起きやすいタイミングとしては、
・入学金の支払期限後
・偏差値の高い学校の合格発表後(筑駒の2月5日)
・統一招集日(2月11日)後
となります。
ありがたいことに、例年、その状況を記録してくださっている方がいらっしゃいます。
以下のサイトです。
開成を例に見方をお伝えします。
最初に塾別の日々の合格実績のデータが掲載されています。我々はサピックスですから、サピックスの人数を参考にするとなると、人数が増えている日があります。
2019年だと2月の7,8,12,13日。
2020年だと2月の5,7,8,12,13,14日。
2021年だと2月の5,6,7,12,13,17日に人数が増えています。
2月の4日比だと、
2019年が55人
2020年が48人
2021年が35人
最終的に増えていることが分かります。
一方で合格者数は、開成ホームページによると、
2019年が396人
2020年が397人
2021年が398人
2022年が416人
です。
くりあげくんを作られる前のこちらの数字も引っ張ってくると、合格者数→サピックス繰り上げ数で並べると、
2017年が395人→32人
2018年が388人→29人
2019年が396人→55人
2020年が397人→48人
2021年が398人→35人
2022年が416人→??人
となります。
これら数字を見ると、
・2017〜2020年までは毎年ほぼ同じ人数の合格を出していたが、最大で26人のブレがある。
・2021年はコロナの影響で関西勢の遠征受験が少なかったことで繰り上げが減っている可能性がある。
・2022年は2021年までに比べて18人近く合格者数を増やしている。
ことが分かります。
これらを踏まえると、今年のサピックスからの繰り上げ合格者は、来年よりも少ないかな、でもブレの影響で例年並みになるかもなという状況が見えてくると思います。
また、他の学校も上位校の繰り上げ合格により進学先を変える方が出てくるので、玉突き的に繰り上げ合格が発生します。
残念ながら志望校に不合格だったとしても、戦いを継続しつつ、このサイトで示されている人数を参考に、一縷の望みを託してみるのもいいかもしれません。
ただし、お子さまには繰り上げの可能性のことは秘密にしておいた方が良いかなとは思います。
最終ポイントは2月11日です。ここまでは繰り上げの可能性がありますが、ここで気づいたことがあります。それは、渋々の入学金の支払い期限が2月12日であること。つまり、繰上げの可能性を待ってから入金も可能ということです。ここまで受験生保護者のことを考えてくれる学校であれば、入学後も温かい心で子供を育ててくれると思います。
そして、無事に進学先が決まった方はおめでとうございます。
合格後は入学に向けた勉強をするケースもあると思います。
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両方とも、中学で学ぶ範囲をコンパクトに一冊にまとめたものです。
せっかく身についた勉強習慣を無くさないためにも、取り組んでみてはいかがでしょうか。
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