2018年6月10日日曜日

合判資料から見る開成人気

サピックスオープンの成績結果速報ページにある合判資料を見ていらっしゃいますか。
合判資料には学校毎の偏差値帯毎の志望者数が掲載されています。

これを見て思ったのは、開成への一極集中がすごいなということ。

合判資料に載っている開成志望者数を、同じく合判資料の2月1日午前校の志望者数合計で割ると、
偏差値66以上で80%
偏差値64以上で75%
偏差値62以上で71%
偏差値60以上で66%
偏差値58以上で60%
偏差値56以上で54%
偏差値54以上で49%
となります。

合判資料では2月1日午前校については第四志望までに選んだ人数が表示されており、第四志望までは2月1日の午前校は1校しか選べません。よって実際に受ける予定の人数が表示されていると考えて良いです。

上記の結果からみると、2月1日の午前については、現時点では偏差値順54以上の男子の約半数が開成志望ということになります。もちろん、判定偏差値は学校のタイプによって異なるので単純には言えませんが、開成への一極集中がすごいなと感じています。

次に、今年度入試のサピックスからの合格者人数と合判資料の人数を見ても色々と思うところがあります。
例えば駒東は今年度サピックスからの合格者184人に対し、今回の合判資料では偏差値48以上でようやく189人(偏差値50%の赤色帯の二つ目)になるということ。これが意味しているのは、駒東の人気が落ちているということではなく、現時点の開成志望者が今後駒東志望に変更するのだろうなということだと考えています。

また、開成の80%判定が出ているのは217人(合判資料の青帯)と今年度サピックスからの合格者263人に対し82%ですが、麻布の80%判定が出ているのは92人と今年度合格者181人に対し約半数、駒東の80%判定が出ているのは51人と今年度合格者184人に対し27%となっています。この数字から感じるのは開成の判定が甘いのでは(今回のテストは高偏差値が出やすいのでは)ということと、上記と同様に現時点の開成志望者が今後駒東等に志望先を変更するのだろうなということ。開成の割合が高いのは他塾の開成志望の優秀者がSOを受けているからかもしれませんけど。

前回の合判資料も使えばもっと色々と見えてくるかもしれませんね。


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